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良い?悪い?ワインの食べ合わせと嬉しい3つの栄養を徹底解説!

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 ワインの歴史は非常に古く、古代から愛されてきた飲料と言えます。赤ワインは原料となるブドウの種子や果皮を丸ごと搾って発酵しているため、ポリフェノールが豊富に含まれています。ワインの食べ合わせについて、ぜひとも知っておきましょう。

薬剤師のイラスト <この記事の著者>
 メディカルアーカイブ所属
 薬剤師 松田俊浩※


目次


ワインはどんな食材?

ワインはどんな食材か

 ワインはブドウの果汁を発酵させてつくるアルコール飲料であり、世界中で愛されているアルコール飲料の一つです。ワインの歴史は非常に古く、紀元前の古代文明のころからワインが作られていたとされています。

 ワインには赤ワイン、白ワイン、ロゼワインがあり、瓶内で発酵をさせる発泡ワインもあります。

 ヨーロッパは歴史上古くからワインがつくられていたため、現在でもフランスやイタリア、スペインでの生産量が世界のトップ3となっています。日本では江戸時代からワインの生産が始まったとされており、近年では本格的なワイナリーが増えています。

ワインに含まれている栄養素

ワインに含まれている栄養素

 赤ワインにポリフェノールが豊富に含まれているということは近年の赤ワインブームで有名ではないでしょうか。赤ワインというよりは原料となるブドウの種子や果皮に豊富に含まれており、丸ごと搾って発酵しているためポリフェノールが豊富に含まれているのです。

 ポリフェノールには強い抗酸化作用があり、老化やガンの原因になる活性酸素を無毒化する働きがあります。これにより細胞や血管の老化を抑えるほか、過酸化脂質の生成を抑えて動脈硬化など生活習慣病の予防に効果があります。

 白ワインは果肉を搾って発酵させたものなので、ポリフェノールはほとんど入っていません。しかしながら白ワインには有害な細菌に対する殺菌効果のほか、善玉コレステロールを増やすとの研究報告もあります。

 赤ワイン白ワインいずれにもカリウムが豊富に含まれています。カリウムは体内の余分なナトリウムを排泄して血圧を下げる働きがあるほか、利尿作用もあります。


ワイン100gあたりの栄養価

ワイン100gあたりの栄養価

 以下の表では、ワイン(スイートワイン)100gあたりに含まれているエネルギー量や、主要なビタミン・ミネラルなどの含有量を示しています。単品からの栄養摂取に偏ることなく、さまざまな食材を上手に食べ合わせて、バランスよく栄養を摂取しましょう。

エネルギー 133 kcal
炭水化物 13.4 g
タンパク質 0.1 g
ビタミンB6 0.01 mg
ナトリウム 5 mg
カリウム 70 mg
カルシウム 5 mg
マグネシウム 5 mg
リン 7 mg
鉄分 0.3 mg
アルコール 11.1 g
出典:日本食品標準成分表2015年版(7訂)

一緒に食べるとよい食材
期待できる効果

一緒に食べるとよい食材と効果

一緒に食べるとよい食材 期待できる効果
イチゴ
バナナ
ナス
ガン予防、
高血圧予防
イカ
ミツバ
きくらげ
ラッキョウ
心臓病予防、
血圧を下げる
牛肉
豚肉
うなぎ
レモン
疲労回復、
美肌効果
ニンジン
ほうれん草
ブロッコリー
視力の回復、
老化防止


参考文献
出典1:厚生労働省|日本人の食事摂取基準(2020年版)|脂溶性ビタミン

出典2:厚生労働省|日本人の食事摂取基準(2020年版)|水溶性ビタミン

出典3:厚生労働省|日本人の食事摂取基準(2020年版)|ミネラル(多量ミネラル)

出典4:厚生労働省|令和元年 国民健康・栄養調査結果の概要

出典5:文部科学省|日本食品標準成分表2020年版(八訂)|ぶどう酒/赤

出典6:文部科学省|日本食品標準成分表2020年版(八訂)|ぶどう酒/白

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