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良い?悪い?セロリの食べ合わせと嬉しい3つの栄養を徹底解説!

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 セロリはヨーロッパ原産の野菜であり、独特の香りとシャキシャキとした繊維質の食感が特徴です。セロリはビタミン、ミネラル、食物繊維をバランス良く含んでおり、なかでもカリウムが豊富に含まれています。セロリの食べ合わせについて、ぜひとも知っておきましょう。

薬剤師のイラスト <この記事の著者>
 メディカルアーカイブ所属
 薬剤師 松田俊浩※


目次


セロリはどんな食材?

セロリはどんな食材か

 セロリは地中海沿岸が原産とされており、古くは香料や薬草として利用され、食用として育てられるようになった歴史は比較的浅いと言えます。日本では洋食が普及するようになるまで馴染みのない野菜でした。

 独特な香りとシャキシャキとした触感が特徴であり、好き嫌いの分かれる野菜の一つです。主に野菜スティックなどのサラダとして用いられますが、肉料理の香味野菜としても使われています。

 乾燥してしまうと繊維質が強く、触感がかたくなってしまうため、乾燥を防ぐために容器や袋に入れてから冷蔵保存する必要があります。

セロリに含まれている栄養素

セロリに含まれている栄養素

■カリウムが豊富に含まれている
 セロリはビタミン、ミネラル、食物繊維をバランス良く含んでおり、これらが総合的に働いて代謝の向上、血圧の調整、余分なコレステロールの排泄、便秘の解消に効果があり、生活習慣病の予防になります。

 なかでもカリウムの含有量が豊富で、体内の不要なナトリウムを排泄し血圧を下げる効果があります。また利尿作用もあり、むくみの改善も期待できます。

 また、含有量はあまり多くないものの、βカロテンカルシウムマグネシウム鉄分亜鉛などのミネラルも含まれています。

■ビタミンUが胃腸を助ける
 セロリには独特な香りがあるため、苦手な人も多くいます。この香りの成分はアピインやセネリンという精油成分で、これらはストレスなどによるイライラや精神不安の改善に効果があります。

 また、セロリにはビタミンUが含まれています。このビタミンUはキャベツから見つかったため、キャベジンとも呼ばれており、胃酸を抑えたり、胃粘膜を修復する働きがあることから、胃潰瘍などの胃腸障害を改善する効果が期待できます。


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セロリ100gあたりの栄養価

セロリ100gあたりの栄養価

 以下の表では、セロリ100gあたりに含まれているエネルギー量や、主要なビタミン・ミネラルなどの含有量を示しています。単品からの栄養摂取に偏ることなく、さまざまな食材を上手に食べ合わせて、バランスよく栄養を摂取しましょう。

エネルギー 16kcal
炭水化物 2.97 g
糖類 1.83 g
食物繊維 1.6 g
脂肪 0.17 g
タンパク質 0.69 g
ビタミンA相当量 22 μg
βカロテン 270 μg
ビタミンB1 0.021 mg
ビタミンB2 0.057 mg
ビタミンB3 0.32 mg
ビタミンB5 0.246 mg
ビタミンB6 0.074 mg
葉酸 36 μg
コリン 6.1 mg
ビタミンC 3.1 mg
ビタミンE 0.27 mg
ビタミンK 29.3 μg
ナトリウム 80 mg
カリウム 260 mg
カルシウム 40 mg
マグネシウム 11 mg
リン 24 mg
鉄分 0.2 mg
亜鉛 0.13 mg
マンガン 0.103 mg
出典:USDA食品成分データベース

栄養効果を高める食べ合わせのポイント

栄養効果を高めるセロリの食べ合わせ

 セロリにはカリウムが豊富に含まれています。カリウムは体内の水分量を調節してむくみを改善したり、余分なナトリウムの排泄を促進して高血圧の予防に効果があると言われています。

 セロリに含まれているカリウムの働きを助ける食べ合わせとしておすすめなのが、じゃがいもや大豆などの、同じくカリウムを豊富に含む食材です。セロリと一緒にカリウムを多く含む食材を食べることで、カリウムの働きをより引き出すことができます。

 また、イカやタコなどタウリンを多く含む食材を一緒に食べるのもおすすめです。タウリンはアミノ酸の一種であり、コレステロールや中性脂肪を減らしたり、交感神経を抑制して血圧を正常に保つ働きがあると言われています。

 そのため、セロリに含まれているカリウムの働きに加えて、タウリンの効果が加わることで、高血圧を予防し、血圧を安定させる効果が期待できます。


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一緒に食べるとよい食材
期待できる効果

一緒に食べるとよい食材と効果

一緒に食べるとよい食材 期待できる効果
きゅうり
スイカ
大豆
じゃがいも
利尿作用、
むくみの改善
アサリ
椎茸
キャベツ
ガン予防
カキ
エビ
鶏肉
鶏卵
滋養強壮、
スタミナの回復
タコ
イカ
ワカメ
高血圧の予防


参考文献
出典1:厚生労働省|日本人の食事摂取基準(2020年版)|脂溶性ビタミン

出典2:厚生労働省|日本人の食事摂取基準(2020年版)|水溶性ビタミン

出典3:厚生労働省|日本人の食事摂取基準(2020年版)|ミネラル(多量ミネラル)

出典4:厚生労働省|令和元年 国民健康・栄養調査結果の概要

出典5:文部科学省|日本食品標準成分表2020年版(八訂)|セロリ/葉柄/生

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