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良い?悪い?スイカの食べ合わせと嬉しい3つの栄養を徹底解説!

スイカの食べ合わせ

更新:


 日本で生食用として流通しているスイカのほとんどは国産であり、日本人に馴染みのある果物と言えます。果肉はほとんどが水分でビタミンなどはあまり含まれていませんが、カリウムが豊富に含まれています。スイカの食べ合わせについて、ぜひとも知っておきましょう。

薬剤師のイラスト <この記事の著者>
 メディカルアーカイブ所属
 薬剤師 松田俊浩※


目次


スイカはどんな食材?

すいかはどんな食材か

 スイカの原産地は熱帯アフリカのサバンナや砂漠地帯とされており、雨の少ない乾燥した地域で育ちます。甘くてみずみずしい果実が特徴であるため果物と思われがちですが、分類的には野菜となります。

 世界における日本のスイカ生産量はごくわずかですが、国内の生食用として流通しているスイカのほとんどは国産です。都道府県別に見ると、生産量第一位は熊本県、次いで千葉県、山形県となっています。

 一世帯当たりに人数が減ったこともあり、スーパーではカットされたスイカも多く販売されています。スイカは主に生食されますが、果汁をゼリーやアイスといった加工品に利用することもあります。

 また、スイカの皮はそのままでは固いのですが、外側の固い皮を剥いて、漬物や煮物、酢の物などの食材として活用することもできます。

スイカに含まれている栄養素

すいかに含まれている栄養素

■カリウムが豊富に含まれている
 スイカの果肉はほとんどが水分でビタミンなどはあまり含まれていませんが、カリウムが豊富に含まれています。カリウムは体内の余分なナトリウムを体外に排泄する働きがあるので、高血圧の予防やむくみの解消、腎機能の改善効果が期待されています。

 また、抗酸化作用のあるビタミンCや、体内で必要に応じてビタミンAに変わるβカロテンも含まれています。

 スイカには利尿作用のほか体の熱を冷ます作用もあり、日射病や暑気あたりにも有効です。この熱を冷ます作用や利尿作用は、果肉よりも白い皮の方がすぐれています。さらに皮には血管中のコレステロールを減らす働きがあり、動脈硬化の予防効果が期待できます。

■果実の赤色はリコピン
 スイカの果実の赤色はトマトにも含まれている赤色色素のリコピンです。リコピンにはβカロテンの2倍もの抗酸化作用があり、老化やガン予防の働きが期待できます。また、老化や生活習慣病の原因となる過酸化脂質の生成を防ぐグルタチオンも豊富に含まれています。

栄養解説
血圧や水分の調節に欠かせない!〜カリウムの働きと効果をポイント解説〜
皮膚や粘膜の健康に欠かせない!〜βカロテンの働きと効果をポイント解説〜
やはりビタミンCはすごい!〜免疫の働きも助ける最強の美容ビタミンを解説〜


スイカとうなぎ、スイカと天ぷらはNG?

スイカと天ぷら

 スイカの食べ合わせと言うと、うなぎや天ぷらがよく連想されます。昔から言われているよくない食べ合わせとして「うなぎと梅干し」「スイカと天ぷら」が有名ですが、これらがごちゃ混ぜになって「スイカとうなぎ」がよくないと言われることがあります。しかし、これはまったくの誤解です。

 スイカと天ぷらの食べ合わせがよくないというのは間違っていません。人間の胃腸は脂肪分の分解が苦手であるため、脂っこいものを摂り過ぎると胃もたれを起こしやすくなります。

 胃内の消化で重要な役割を果たすのが胃酸ですが、水分で薄まってしまうと本来の役割が十分に果たせなくなり、胃もたれを起こす原因となってしまいます。

 スイカには大量の水分が含まれているため、天ぷらとスイカを一緒に食べることで胃酸が薄まってしまい、胃もたれが起きやすくなります。そのため、胃腸が弱い方は予め避けた方がよい食べ合わせと言えます。


スイカ100gあたりの栄養価

すいか100gあたりの栄養価

 以下の表では、スイカ100gあたりに含まれているエネルギー量や、主要なビタミン・ミネラルなどの含有量を示しています。単品からの栄養摂取に偏ることなく、さまざまな食材を上手に食べ合わせて、バランスよく栄養を摂取しましょう。

エネルギー 37kcal
炭水化物 9.5 g
食物繊維 0.3 g
脂肪 0.1 g
タンパク質 0.6 g
ビタミンA相当量 69 μg
βカロテン 830 μg
ビタミンB1 0.03 mg
ビタミンB2 0.02 mg
ビタミンB3 0.2 mg
ビタミンB5 0.22 mg
ビタミンB6 0.07 mg
葉酸 3 μg
ビタミンC 10 mg
カリウム 120 mg
カルシウム 4 mg
マグネシウム 11 mg
リン 8 mg
鉄分 0.2 mg
亜鉛 0.1 mg
0.03 mg
出典:日本食品標準成分表2015年版(7訂)

栄養効果を高める食べ合わせのポイント

栄養効果を高めるすいかの食べ合わせ

 スイカに豊富に含まれているカリウムは、ナトリウムとともに細胞内外の浸透圧に関与し、体内の水分量を調節する働きがあると言われています。カリウムが不足すると体内に水分がたまり、むくみなどの症状が現れてしまいます。

 そのため、スイカとともにカリウムを多く含むメロンやバナナを食べ合わせると、カリウムの働きが増強されることで体内水分量が適切に調節されたり、不要なナトリウムが体外に排出される効果が期待できます。

 また、スイカの果実の赤色はトマトにも含まれている赤色色素のリコピンです。リコピンにはβカロテンの2倍もの抗酸化作用があるほか、紫外線によるメラニン色素の発生を抑える働きがあると言われています。

 スイカの美肌効果を助ける食べ合わせとして、ビタミンCを多く含むイチゴやレモン、キウイフルーツが挙げられます。ビタミンCは皮膚に欠かせないコラーゲンの生成に不可欠であり、スイカと一緒にビタミンCを多く摂ることで美肌効果が期待できます。

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一緒に食べるとよい食材
期待できる効果

一緒に食べるとよい食材と効果

一緒に食べるとよい食材 期待できる効果
バナナ
パイナップル
なし
二日酔いの改善
キウイフルーツ
イチゴ
レモン
トマト
高血圧の予防、
動脈硬化の予防
美肌
メロン
バナナ
あずき
ブドウ
腎臓病の予防
むくみの改善

メロン
レモン
ココナッツ
日射病、暑気当たりの改善


参考文献
出典1:厚生労働省|日本人の食事摂取基準(2020年版)|脂溶性ビタミン

出典2:厚生労働省|日本人の食事摂取基準(2020年版)|水溶性ビタミン

出典3:厚生労働省|日本人の食事摂取基準(2020年版)|ミネラル(多量ミネラル)

出典4:厚生労働省|令和元年 国民健康・栄養調査結果の概要

出典5:文部科学省|日本食品標準成分表2020年版(八訂)|すいか/赤肉種/生

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