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メロンは果肉のほとんどが水分ですが糖質が多く、ショ糖、ブドウ糖、果糖などを含んでいます。またビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンC、βカロテンのほか、カリウムや水溶性食物繊維のペクチンなども含んでいます。メロンの食べ合わせについて、ぜひとも知っておきましょう。
メロンの歴史は古く、紀元前2000年頃に栽培が始まったとされています。昔のメロンには今のような甘さはなく、どちらかというと野菜の仲間としてサラダや酢漬けなどにされていました。
メロンの品種は多種多様にあり、形も色もさまざまあります。また、表面に網目模様があるものとないものがあります。このメロンの網目模様は成長過程のかさぶたのようなもので、成長期に発生したひび割れを塞ぐ分泌液でできています。
世界のメロン収穫量を見ると、中国が1位、次いでトルコ、イランとなっていますが、日本向けメロンの主な輸出国はアメリカ、メキシコとなっています。日本のメロン収穫量は21位ですが、品種は非常にたくさんあります。日本国内で見ると、茨城県が1位、次いで北海道、熊本県となっています。
■赤肉腫にはβカロテンが豊富
メロンは果肉のほとんどが水分ですが糖質が多く、ショ糖、ブドウ糖、果糖などを含んでいます。また、ビタミンB1、B2、ビタミンC、βカロテンのほか、カリウムや水溶性食物繊維のペクチンなども含んでいます。
βカロテンは赤肉腫のメロンに多く含まれており、その含有量はカボチャやニラに匹敵するほどです。
また、メロンには胃腸の働きを調節して食欲を増進し、元気をつける効果が期待できるほか、解毒機能を高めて、炎症や過剰亢進を鎮める働きもあります。これらの働きにより、喉の渇きをとめ暑さ負けに効果を発揮するほか、神経痛やリウマチによるしびれや痛みの改善効果も期待できます。
■メロンはカリウムが豊富
豊富に含まれるカリウムが体内の余分なナトリウムを体外に排泄してくれるため、高血圧の予防やむくみの解消、腎機能の改善にも効果が期待できます。
メロンにはアデノシンという成分が含まれています。これには血液の抗凝固作用があり、血液をサラサラにすることで心臓病や脳梗塞を予防する効果が期待されています。
以下の表では、メロン100gあたりに含まれているエネルギー量や、主要なビタミン・ミネラルなどの含有量を示しています。単品からの栄養摂取に偏ることなく、さまざまな食材を上手に食べ合わせて、バランスよく栄養を摂取しましょう。
エネルギー | 42 kcal |
炭水化物 | 10.4 g |
食物繊維 | 0.5 g |
脂肪 | 0.1 g |
タンパク質 | 1.0 g |
ビタミンA相当量 | 12 μg |
βカロテン | 140 μg |
ビタミンB1 | 0.05 mg |
ビタミンB2 | 0.02 mg |
ビタミンB3 | 0.8 mg |
ビタミンB5 | 0.16 mg |
ビタミンB6 | 0.11 mg |
葉酸 | 24 μg |
ビタミンC | 25 mg |
ビタミンE | 0.2 mg |
ナトリウム | 6 mg |
カリウム | 350 mg |
カルシウム | 6 mg |
マグネシウム | 12 mg |
リン | 13 mg |
鉄分 | 0.2 mg |
亜鉛 | 0.2 mg |
銅 | 0.04 mg |
メロンは水分量が多い果物であり、ジューシーな食感が特徴です。ビタミンB群やビタミンCが含まれているほか、カリウムが多く含まれているのが特徴です。
なかでも特筆すべきはβカロテンの多さです。βカロテンは赤肉腫に多く含まれており、その含有量はカボチャやニラ、ほうれん草に匹敵するほどです。
βカロテンは体内で必要に応じてビタミンAに変わり、髪や爪、皮膚や粘膜を健康に保つ働きがあるほか、βカロテンとしても強い抗酸化作用や免疫力の向上を促す働きがあると言われています。
このβカロテンを豊富に含むメロンと一緒に食べ合わせるとよい食材として、ビタミンCを多く含むイチゴやキウイ、ミカンが挙げられます。
ビタミンCはお肌のハリを保つのに欠かせないコラーゲンの生成に関与しているほか、シミの原因となるメラニン色素の発生を抑える働きがあり、美容のビタミンと呼ばれています。
そのため、βカロテンを豊富に含むメロンと、ビタミンCを豊富に含む食材を一緒に食べ合わせることで、さらなる美肌効果が期待できます。
一緒に食べるとよい食材 | 期待できる効果 |
---|---|
ミカン キウイフルーツ イチゴ レモン |
美肌効果 |
さくらんぼ びわ カボチャ ネギ 酢 |
神経痛、リウマチの改善 |
スイカ パイナップル マンゴー |
腎臓病の予防、むくみの解消 |
干しブドウ 寒天 とうがん えんどう豆 |
暑気当たり、暑さ負けの改善 |