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日本茶(緑茶)に使われている茶葉は世界共通であり、半分発酵させたのが烏龍茶、完全に発酵させたのが紅茶、発酵を止めたのが日本茶である緑茶です。緑茶にはポリフェノールの仲間であるカテキンが豊富に含まれており、強い抗酸化力を持っています。日本茶の食べ合わせについて、ぜひとも知っておきましょう。
日本茶はその名の通り、日本のお茶です。チャノキから収穫した茶葉が原料となりますが、茶葉を発酵させてつくる紅茶やウーロン茶と異なり、日本茶は茶葉を発酵させず、蒸してから乾燥させたもので、日本独自の技法となります。
茶葉の色が緑色のまま乾燥させるので、お茶の色がきれいな淡い緑色になります。茶葉は日本全国で栽培されていますが、静岡県の生産量が最も多く、国内生産量の4割を占めています。
お茶に使われている茶葉はどれも同じで、半分発酵させたのが烏龍茶、完全に発酵させたのが紅茶、発酵を止めたのが日本茶である緑茶です。
緑茶にはカテキンが豊富に含まれています。カテキンはポリフェノールの仲間で強い抗酸化力を持っていることから、老化やガンの原因になる活性酸素を無毒化し細胞や血管の老化を防ぐほか、過酸化脂質の生成を抑えて動脈硬化などの生活習慣病の予防に効果があります。
また、血栓を抑えて血糖値の上昇を抑えたり、胃潰瘍や胃がんの原因とされるヘリコバクターピロリ菌を除去する働きがあり、これら疾患の予防に効果があります。
緑茶には、ビタミンC、ビタミンEのほか、カリウム、カルシウム、鉄分などが含まれています。ビタミンCやビタミンEにも抗酸化力があり、カテキンとの相乗効果で活性酸素の抑制効果が期待できます。ただしビタミンEは水に溶けないので、抹茶などにして茶葉をそのまま摂取するのが効果的です。
以下の表では、緑茶(玉露 茶10g/60℃60mL、2.5分)100gあたりに含まれているエネルギー量や、主要なビタミン・ミネラルなどの含有量を示しています。単品からの栄養摂取に偏ることなく、さまざまな食材を上手に食べ合わせて、バランスよく栄養を摂取しましょう。
エネルギー | 5 kcal |
炭水化物 | 0 g |
脂肪 | 0 g |
タンパク質 | 1.3 g |
ビタミンB1 | 0.02 mg |
ビタミンB2 | 0.11 mg |
ビタミンB3 | 0.6 mg |
ビタミンB6 | 0.07 mg |
ビタミンC | 19 mg |
ナトリウム | 2 mg |
カリウム | 340 mg |
カルシウム | 4 mg |
マグネシウム | 15 mg |
鉄分 | 0.2 mg |
マンガン | 4.6 mg |
カフェイン | 0.16 mg |
一緒に食べるとよい食材 | 期待できる効果 |
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ゴマ しめじ きくらげ ワカメ |
高血圧、動脈硬化の予防 |
トマト 椎茸 米 ブロッコリー |
ガン予防、 老化防止 |
白菜 やまいも キャベツ アスパラガス |
胃腸の働きをよくする |
ネギ シソ みょうが 梅干 |
痛みを取り除く |
出典1:厚生労働省|日本人の食事摂取基準(2020年版)|脂溶性ビタミン 出典2:厚生労働省|日本人の食事摂取基準(2020年版)|水溶性ビタミン 出典3:厚生労働省|日本人の食事摂取基準(2020年版)|ミネラル(多量ミネラル) 出典4:厚生労働省|令和元年 国民健康・栄養調査結果の概要 出典5:文部科学省|日本食品標準成分表2020年版(八訂)|せん茶/浸出液 |