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良い?悪い?パセリの食べ合わせと嬉しい3つの栄養を徹底解説!

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 パセリは古代から料理に使われており、世界で最も使われているハーブの1つです。パセリは添え物として扱われていますが、実はものすごく栄養価の高い野菜です。特にβカロテンビタミンC鉄分が豊富で他の野菜と比較してもトップクラスの含有量です。パセリの食べ合わせについて、ぜひとも知っておきましょう。

薬剤師のイラスト <この記事の著者>
 メディカルアーカイブ所属
 薬剤師 松田俊浩※


目次


パセリはどんな食材?

パセリはどんな食材か

 パセリは世界で最もメジャーなハーブの一つであり、長い歴史があります。日本での歴史は浅く、18世紀末にオランダ人によって持ち込まれたと言われています。

 日本で栽培されているパセリは葉が縮れたものが一般的ですが、ヨーロッパでは葉が平たいイタリアンパセリが主流です。

 日本では料理の付け合わせや飾りとして用いられることが多いのですが、他の緑黄色野菜に比べて非常に栄養価が高い植物であるため、もっと積極的に利用したいところです。

パセリに含まれている栄養素

パセリに含まれている栄養素

■ビタミンの含有量はトップクラス
 パセリは添え物として扱われていますが、実はものすごく栄養価の高い野菜です。特にβカロテンビタミンCが豊富で他の野菜と比較してもトップクラスの含有量です。

 βカロテンは体内で必要に応じてビタミンAに変わり、眼精疲労や夜盲症の予防に効果があります。また、粘膜や肌を健康に保つ働きもあります。ビタミンCは肌に弾力をもたらすコラーゲン生成に関わっており、またシミやそばかすを防ぐ働きもあります。

■鉄分がほうれん草の3倍
 βカロテンビタミンCに共通する効果としては、その抗酸化力でガンや老化の原因となる活性酸素の働きを抑えることができ、また免疫力を向上することでガンの予防に役立ちます。

 また、鉄分も豊富に含まれており、鉄分が多いとされるほうれん草の3倍も多く鉄分を含んでいます。そのため、貧血の予防と改善効果が期待できます。


栄養解説
βカロテンは驚きの栄養成分〜健康や美容効果について徹底解説〜
やはりビタミンCはすごい!〜免疫の働きも助ける最強の美容ビタミンを解説〜
鉄分は摂りにくい!〜効果効能と吸収を助ける上手な摂り方を徹底解説〜



パセリ100gあたりの栄養価

パセリ100gあたりの栄養価

 以下の表では、パセリ100gあたりに含まれているエネルギー量や、主要なビタミン・ミネラルなどの含有量を示しています。単品からの栄養摂取に偏ることなく、さまざまな食材を上手に食べ合わせて、バランスよく栄養を摂取しましょう。

エネルギー 36 kcal
炭水化物 6.33 g
糖類 0.85 g
食物繊維 3.3 g
脂肪 0.79 g
タンパク質 2.97 g
ビタミンA相当量 421 μg
βカロテン 5054 μg
ビタミンB1 0.086 mg
ビタミンB2 0.098 mg
ビタミンB3 1.313 mg
ビタミンB5 0.4 mg
ビタミンB6 0.09 mg
葉酸 152 μg
コリン 12.8 mg
ビタミンC 133 mg
ビタミンE 0.75 mg
ビタミンK 1640 μg
ナトリウム 56 mg
カリウム 554 mg
カルシウム 138 mg
マグネシウム 50 mg
リン 58 mg
鉄分 6.2 mg
亜鉛 1.07 mg
マンガン 0.16 mg
出典:USDA食品成分データベース

栄養効果を高める食べ合わせのポイント

栄養効果を高めるパセリの食べ合わせ

 パセリは料理の彩りや飾りとして使われることが多く、脇役のような存在であることから、あまり他の食材との食べ合わせを考えられることがありません。

 しかし、パセリは非常に栄養豊富な食材であり、栄養価は野菜の中でもトップクラスであると言えます。なかでもβカロテンビタミンCの含有量が非常に多いため、料理の脇役ではなく、主役として扱ってもいいほどです。

 βカロテンは体内で必要に応じてビタミンAに変わり、髪や爪、皮膚、粘膜を健康に保つ働きがあるほか、βカロテンとしても免疫力を高めたり、抗酸化作用によって活性酸素の発生を抑える働きがあると言われています。

 一方、ビタミンCはお肌の健康に欠かせないコラーゲンの生成に関与しているほか、シミの原因となるメラニン色素の発生を抑える働きがあると言われています。

 このようなβカロテンビタミンCを非常に多く含むパセリと食べ合わせのよい食材として、ビタミンB2を多く含むレバーやうなぎ、納豆が挙げられます。

 ビタミンB2もまた髪や爪、皮膚、粘膜の健康維持に欠かせないビタミンであり、不足すると肌荒れや炎症が起きるようになります。βカロテンビタミンCの働きに併せてビタミンB2を補うことで、さらなる美肌効果が期待でき、お肌を健康に保つことができると考えられます。


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一緒に食べるとよい食材
期待できる効果

一緒に食べるとよい食材と効果

一緒に食べるとよい食材 期待できる効果
にんじん
ピーマン
エビ
ガン予防、
免疫力の向上
うなぎ
大豆
レバー
老化防止、
美肌効果
牛乳
海藻
ジャコ
骨粗しょう症の予防、
精神安定
コンニャク
たけのこ
高血圧、動脈硬化の予防


参考文献
出典1:厚生労働省|日本人の食事摂取基準(2020年版)|脂溶性ビタミン

出典2:厚生労働省|日本人の食事摂取基準(2020年版)|水溶性ビタミン

出典3:厚生労働省|日本人の食事摂取基準(2020年版)|ミネラル(多量ミネラル)

出典4:厚生労働省|令和元年 国民健康・栄養調査結果の概要

出典5:文部科学省|日本食品標準成分表2020年版(八訂)|パセリ/葉/生

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